セブンスポット(7SPOT)といえば、セブン-イレブンで利用できる無料Wi-Fiというイメージが強いですが、実はセブン&アイグループの店舗ならすべて利用できます。
接続するためには会員登録が必要ですが、会員登録なしで使う裏技もあります。コンビニWi-Fiの中では比較的接続が速いですが、セキュリティー面でやや問題があります。
7SPOTはどこで利用できるのか
7SPOTが利用できるのはセブン&アイグループの店舗です。具体的にはセブン-イレブン、イトーヨーカ堂、西武百貨店、そごう、ロフト、アカチャンホンポ、デニーズなどです。
セブン-イレブンならば短時間立ち寄って、アプリのアップデートをチェックするなどの利用方法が考えられます。アプリのダウンロード容量は大きく、Wi-Fiを利用した方がいいからです。
イトーヨーカ堂や西武百貨店、そごうなら、公式サイトを見ながら買い物をするという使い方も考えられます。ロフトやアカチャンホンポについても同様です。
デニーズならばゆっくりと腰を据えてネットを利用できますので、動画鑑賞という使い方も考えられます。ダウンロード容量の大きい動画を、休憩中に見てしまおうというわけですね。
このように、7SPOTは使える店舗が多いので、さまざまな利用法が考えられます。無料Wi-Fiの中では、比較的使い勝手が良いと考えていいでしょう。
7SPOTの接続方法は?
7SPOTは端末のWi-Fi画面で接続しただけでは利用できず、会員登録が必要になります。ただ、会員登録無しで利用できるアプリもあるようです。
また、1日当たり120分までという時間制限がありますが、セブン&アイグループのアプリを使えばこの時間制限をなくすことができます。
接続しただけではダメ
7SPOTが使える店舗に行くと、スマホやタブレット、PCの接続できるWi-Fi一覧に7SPOTが表示されます。ただ、7SPOTを選んで接続しただけではネットにつながりません。
7SPOTにつながった状態でブラウザを開くと、7SPOTのポータルサイトが表示されます。利用規約を読んだ後、チェックを入れて「インターネットはこちら」をタップし、会員登録を行います。
利用しているメールアドレスを入れて、今後利用するパスワードを2回入力したら、確認画面に移り「利用規約に同意して登録する」をタップします。
先ほど入力したメールアドレスに仮登録のメールが送られてきますので、そこに記載されているURLをタップすれば、登録完了となります。
ちなみにメールアドレスを使わなくても、LINEやTwitter、Facebook、Google、Instagramのアカウントを利用して会員登録することもできます。
アプリを使えば時間制限なし
7SPOTには利用時間の制限があります。具体的には1回の接続で60分までで、2回までしか利用できなくなっているのです。
ただ、この時間制限をなくす方法があります。それはセブン-イレブンやデニーズなどのアプリから7SPOTに接続する方法です。
セブン-イレブンのアプリの場合、立ち上げると左上のメニューの中に「7SPOT」があります。タップすると「利用規約に同意して接続」が表示されますので、タップすれば接続完了です。
この場合の接続は、時間制限がありません。一度接続すれば、時間を気にしないでネットを利用し続けられるというわけですね。
コンビニでネットを長時間利用することは考えられませんが、百貨店や飲食店ならば長時間利用が考えられます。アプリをインストールしてみてもいいかもしれませんね。
7SPOTのメリットは?
7SPOTのメリットとしては、コンビニWi-Fiの中では比較的スピードが速いことが挙げられます。また、都市部では利用できる店舗が多いというのも、メリットと言っていいでしょう。
コンビニWi-Fiの中では比較的速い
実際にスピードテストで計測したわけではありませんが、7SPOTはコンビニの無料Wi-Fiの中では比較的接続スピードが速い部類に入ると体感しています。
あるコンビニでゲームをやったところ、あまりにも接続スピードが遅すぎてロードに時間がかかり、ゲームどころではなくなってしまったことがあります。
これに対して、私が利用している複数のセブン-イレブンでは、接続スピードが遅くてイライラするようなことはありません。追加データのダウンロードもスピィーディーです。
ちなみに、セブン-イレブンでは大手キャリア用の無料Wi-Fiサービスも利用できますが、7SPOTの方が速いので切り替えろとスマホに表示されたこともあります。
ただし、接続スピードについては店舗によって差があります。私が行っている店舗がたまたま「当たり」なだけかもしれませんし、留意しておいてください。
都市部は利用できる店舗が多い
セブン-イレブンは都市部の店舗が多い傾向があります。つまり、都市部ならば7SPOTを利用できる店舗が多いということになります。
三大都市圏を例に取れば、セブン-イレブンの店舗数は東京都2768、神奈川県1464、埼玉県1212、千葉県1123、大阪府1261、愛知県1053などとなっています。(2019年12月末現在)
https://www.sej.co.jp/company/tenpo.html
これだけの店舗数があれば、繁華街などでは歩いて10分以内の範囲に複数の店舗があるなんてケースも出てくるでしょう。
例えば片方のイートインスペースが満杯で落ち着いてネットを使えないような場合、もう片方の店舗に移って使用することも可能なのです。
都市部ならばコンビニ以外にも、イトーヨーカ堂やロフトといった大型小売店やデニーズも多いでしょう。都市部ならばまさに「いつでも使える無料Wi-Fi」といった感じですね。
7SPOTのデメリットは?
7SPOTのデメリットとしては、通信が暗号化されていないので、セキュリティー面で不安があることが挙げられます。また、地方では利用可能店舗が少ないこともデメリットと言えます。
セキュリティー面で問題がある
Wi-Fi接続画面でSSID「7SPOT」を見ると、文字の横に鍵のマークがないことが分かります。これは、信号が暗号化されていないことを意味しています。
自宅で無線ルーターを使っている人は、SSIDの横に鍵のマークが表示されているのを見たことがあるでしょう。これが、信号が暗号化されているというマークなのです。
信号が暗号化されていれば、仮に電波を傍受しても中身を見ることはできません。7SPOTは暗号化されていないので、やりようによっては中身が見られるので、セキュリティー面が不安なのです。
無料Wi-Fiサービスの場合、誰でも利用できる代わりに通信が暗号化されていないケースが多いです。7SPOTも、その例外ではないというわけですね。
余談ですが、同じセブン-イレブンでも大手キャリア用の無料Wi-Fiは信号が暗号化されています。ダテに高いお金を払っているわけではないということでしょうか。
地方では利用可能店舗が少ない
セブン-イレブンはどちらかといえば、都市部に店舗が多いコンビニです。このため、地方に行くと店舗そのものがほとんどないというケースも珍しくありません。
一例を挙げると、鳥取県内には38店舗があります。東京と比べるとかなり少ないですが、その多くは日本海の沿岸部に集中しています。
つまり、山間部入ると店舗そのものが全くと言っていいほどないのです。これでは、7SPOTそのものを利用しようがありません。
こうした地方の人にとっては、7SPOTはあまり便利とは言えない無料Wi-Fiです。採算面を考えれば過疎地にコンビニの設置は難しいでしょうが、不便なことに変わりはありません。
7SPOTはどちらかといえば、都市部の人が気楽に利用できる無料Wi-Fiだと言っていいでしょう。ただ、セキュリティー面が不安なので、その点は注意が必要になってきます。
【追記】2022年3月31日サービス終了
2022年3月31日にサービスを終了すると公式から発表がありましたね。
wi-fiの通信速度は速くはなかったですが、
利用することがあったので、とても残念です。