スマートフォンのインカメラはセルフィー撮影などに大活躍するデバイスです。
パソコンのWebカメラも時節柄、リモートワークでのネット会議などで活躍の機会を大きく広げているはずです。
ですがこれらのカメラ、セキュリティリスクでもあることをご存じでしたか?悪用されると割と洒落にならない被害をもたらす可能性があります。
これをローテクながら根本的に解決可能なツールが、今回ご紹介する100均のダイソーなどで購入できるインカメラカバーです。ダイソーの商品名は「WEB CAMERA SLIDE COVER 2P」となっています。2つ入って税込み110円の商品です。
具体的にこの製品の中身をチェックしてみます。
「乗っ取られる」とものすごくヤバイ、インカメラ、Webカメラ
ウイルスやマルウェアの中にはスマートフォンのインカメラ、パソコンで使っているWebカメラの乗っ取りを狙うものも多数存在しています。
これらに感染すると攻撃者がデバイスについているカメラを自由に操作して、ユーザーの私生活をまさに「覗き放題」の状態になってしまいます。下手な個人情報を盗まれるよりはるかに危険な事態になりうることが理解出来ると思います。
パソコンのWebカメラにはカメラ動作中にランプが付く機能を持つ製品が多いですが、マルウェアはその機能を無効化することがあります。また、スマホのインカメラは動作中でもインジケータがつかないケースが多く、こっそりカメラが操作されていても気づけないことがあります。ますます危険ですね。
セキュリティ対策、とても重要ですよ。
物理的にカメラを隠す
インカメラカバーはこのタイプのセキュリティリスクを根本的に解決できる最も安全性が高いギミックと言えるかもしれません。ものすごくローテクですが、それ故、一番確実にガードをかけられます。
何せ物理的にカメラを隠してしまうんですからね。
ユーザーの目に見える形でガードできますから、心理的な安心感にも直結することでしょう。
AmazonのEchoシリーズがカメラに備えている物理シャッターを後付けできるようなものです。まあ、こちらにはもちろん電子的な連動はないのでEchoシリーズのシャッターほど賢い動作はしませんけれども。
多くのノートパソコンが内蔵しているWebカメラの乗っ取りが気持ち悪いユーザーは自作の「蓋」でカメラを塞いでいたりもしましたので、それをもうちょっとスマートに実現できる製品ですね。
違和感なく取り付け可能(額縁部分が白系なら)
ダイソーのWEB CAMERA SLIDE COVERはこんなカタチをしています。
裏面は接着タイプのものではなく簡単に剥がせるようになっている模様。このためざらついた表面処理の場合には、剥がれやすくなる可能性はありそうです。
iPhoneでの利用を考えているのか色が白のため、液晶画面の周囲が白いフィニッシュになっている製品では非常に収まりがいい感じです。後付け感少ないですね。
その代わりボディ同色とか黒系のフィニッシュになっているスマートフォンやタブレットでは、ちょっとカバーの存在感が出すぎる気がします。
また、スライドカバー自体の幅が結構あるため、最近の超がつきそうなレベルの狭額縁タイプのスマホでは画面と干渉したり、スマホ本体からはみ出してしまう形になって上手く使えないと思われます。
ノッチ、画面の切り欠いた部分にインカメラを設置したスマホにもマッチしないでしょう。
スライドカバーの厚みはあまりありませんが、インカメラが超広角レンズを使っている場合には、カメラとのセンター合わせはしっかり行なってくださいね。カバーの縁が映り込む可能性がゼロではありません。
あと、以下のようにカバーした状態の映像は真っ黒にはなりません。
が、何も写っていないのに等しい状況を作れますから、カバーとしての仕事はきちんとやってくれます。