このページでは、「買ってはいけないスマホランキング」と「その考察方法」についてまとめています。
はじめにひとつ
おすすめ出来ないスマーフォンとそれにまつわる話題をまとめていきますが、その前にひとつ。
現在の最新のスマートフォンには本当に何をどうやってもダメな、いわゆる「地雷」のような機種はありません。「使い途」にきちんとマッチする端末を入手すればほとんどの場合、問題なく使えるようになっています。
ただ、メーカーよっては初期不良などの発生率やサポートの手厚さにはバラツキがあります。また、使い途とスマホの機能・性能の「ミスマッチ」があると、快適な使いごこちが得られないケースは普通に出てきます。
スマホを取り巻く環境も成熟が進んでこの辺りには注意が必要になってきました。
ではこの辺りも踏まえた上でおすすめ出来ない端末をリストアップしていきます。
買ってはいけないスマホランキング4選+1
著者の主観であまり購入をおすすめ出来ない機種を合計5つピックアップしてみました。
1. aiwa phone B-2
aiwa phone B-2はお値段を抑えることをメインターゲットにして開発された端末だと思います。このため様々なスペックにコスト抑制のための影響が見えます。
https://aiwa-digital.com/products/aiwa-phone-b-2/
その中でも一番気になる部分は「内蔵ストレージが32GB」と非常に少ないこと。
写真や動画を少し多めに撮ったりアプリを少し追加した程度でも、内蔵ストレージの空きに余裕がなくなって動作に支障をきたす可能性があります。
SoCの性能も低いのでゲーム用途にも向きません。
アプリをあまり追加せず基本的な使い方だけで済ませられるようなユーザー以外にはおすすめ出来ません。
そういう意味ではスマートフォンの使い方をある程度深くまでしっかり理解しているユーザー向きの端末です。安くて手軽に買えるから初心者向け、とは言いがたい端末ですね。
2. arrows N
次に挙げる機種は富士通系の会社の手になるarrowsシリーズの一台。実のところスマホ本体の機能と性能だけ見ると一切問題がない端末だったりはします。
https://www.fcnt.com/product/arrows/f-51c/
ではなぜおすすめ出来ない端末としてピックアップしたかと言いますと、価格が性能に見合っていないからです。より具体的に書くと「性能に対しては高すぎる」スマホなのです。
中身の性能や機能的にはミドルクラスのもので普通に作れば4~5万円程度のプライスタグが付くはずですが、arrows Nは10万円近くの価格で販売されています。
一応これにもきちんと理由はあって、素材などはリサイクル等まで考慮したSDGsを指向した作りをしているのです。ですので、こちらの観点を強く意識した生き方をする方々には、ある意味最高のスマホになる可能性もあります。
ですが、一般ユーザーにはおすすめしにくい機種ですね。
3. OPPO A77
高バランス・高コスパのスマートフォンを作ることで有名なOPPO製の端末ですが、残念ながらこの機種は幅広いユーザー層にはおすすめしにくい中身になっています。
https://www.oppo.com/jp/smartphones/series-a/a77/
価格は非常に抑えられていて入手しやすい機種なのですが、それを実現するために性能面をかなり抑えた作りになっています。まさにエントリークラスそのものの機能・性能になっていますので、ゲームなどは厳しいタイトルが増えますし通常の使い方でも「キレ」が感じられないケースが多くなるでしょう。
ただ、スマホではちょっとWebサイトやSNSを閲覧する、動画を軽く見るぐらいで、多少の動作のもっさり感を許容出来るユーザーにはすごくコスパが高いスマホに化ける可能性もあります。
スマホの使い途が広がった関係もあってこの辺りの判断は難しくなりました。
4. Redmi 12C
こちらも高コスパスマホの巨頭Xiaomiの端末ですが、やはり性能面から幅広いユーザーにはおすすめしにくい端末になってしまっています。
https://www.mi.com/jp/product/redmi-12c/
メインメモリは3GBと4GBの2つの設定があるのですが、特に3GB版の方は余裕が小さく高機能なアプリを使うときには動作に引っかかりなどが出る可能性が高くなります。
他のスペックにもあまり余裕はありません。
番外:BALMUDA Phone
この機種は今ではもう「番外扱い」になってしまいますね。高いデザイン性ととんがった機能をもつ高級家電ブランドのバルミューダの手になる端末ですが、バルミューダ自体が完全にスマートフォンからは手を引いてしまいました。
https://tech.balmuda.com/jp/phone/
面白い「冒険」的なプロジェクトだったとは思うのですが、ちょっとメーカーがスマートフォンという製品の方向性を読み間違っていたように思います。
デザイン優先の端末があってもいいとは思いますがプライオリティを間違えていました。
スマホの場合にはまず最初に機能・性能があって、そのあとにデザインが来るような製品だと思うのです。そのデザインも「コスパ」にユーザーが納得する範囲で実現してくれないと手を出してもらえません。
とことんとんがった一つの機能を突き詰めれば買ってくれるユーザーが出ることが分った白物家電とは異なる、「超多機能が当たり前」なスマホの性格を読み違えたのかもしれませんね。
機能・性能に対して価格が高すぎた、結果的には失敗作となったスマホです。
スマホ選びの考え方
最後にスマホ選びの考え方の一つを簡単にまとめておきましょう。
何に使うかを明確にしよう
スマートフォンの使い途の幅もすごく広がり必要な性能のレンジもとても大きくなりました。
これに呼応するようにスマートフォン本体側もエントリー機とハイエンド機種の機能と性能の差がとても大きくなりました。パソコンほどではありませんが、スマートフォンでもローエンド機とハイエンド機の性能差は10倍近くあるのではないかと思います。
このため、重たい処理をエントリー機で動かそうとすると使い勝手にはまず間違いなく不満が出ます。
最初にそれぞれのユーザーがやりたいことをまずしっかり把握して機種選びに反映すると、スマホ購入後の不満は大幅に減ります。
そのあたりがよく分らない場合には、最新のミドルクラスを入手するのが無難でしょう。予算に余裕があるならハイエンド機でもOKです。エントリー機は「分っている」ユーザー向けの機種と考えた方が安全です。
ベンチマーク結果は参考になるけどそれがすべてじゃない
あちこちのスマホのレビュー記事にはほとんどの場合、ベンチマークテストの結果の数値が載っていると思います。その数字はそれぞれの端末の性能差を見るためのいい指標になってくれます。
ただ、スマホの使い勝手はそれだけで全部読めるわけではありません。
一部のゲームや動画編集、動画の配信など、ごく一部のすごく処理が重い使い方以外、そこまで高いベンチマークテストの成績を要求するわけではないからです。
高性能な端末はその分高価ですので、「バランスの見極め」が大切です。
キャリア版端末が悪いわけではない
一部のメジャーなスマホには完全にSIMロックフリーなグローバル版端末と、それぞれのキャリアにカスタマイズされたキャリア版端末があります。
一般的にはSIMロック解除が最初から不要なグローバル版が歓迎される傾向がありますが、だからといってキャリア版端末が全部ダメ、なんてこともないのでちょっと面倒ですね。
5G版の端末ですと、リンクアップ速度で最高の性能を出せるのは基本的には「キャリア版端末のみ」だと考えてください。5Gの回線で現在最高の性能を叩き出す「ミリ波」のバンドを利用出来るのはキャリア版端末に限定されているからです。
この部分を必要としない・気にしないユーザーならば、グローバル版端末の方がマッチしやすいでしょう。