iPhoneのイヤホン変換アダプタ経由で音が聞こえない時の対応方法について解説しています。
iPhoneのイヤホン変換アダプタ経由で音が聞こえないトラブルの可能性
新しいiPhoneで有線接続のイヤフォンを使うために利用するイヤホン変換アダプタ、これにまつわるトラブルが一定割合でコンスタントに出ているようですね。原因として考えられるパターンはいくつかあるのですが、似たような口コミが定期的に見つかります。
イヤフォン変換アダプタ経由で接続したイヤフォンから音が聞こえないときの原因として考えられるものの代表格3つを取り上げて説明していきます。
ボリューム設定
まさかそんなのが?!と思われそうですが結構起こりうるパターンがこれ。ボリューム設定がいつの間にか変わっていたパターンです。
非常に小さなボリュームになっているか、そもそもミュート状態で全く音声が出力されていないというものですね。
ボリューム設定のボタンがハードウェアキーになっていて、ポケットや鞄の中に入れて置いたらいつの間にかボタンが押されていた、なんてことが起こりえます。
また、動画配信サイトの動画プレイヤーのように画面にミュートボタンがある場合には、いつの間にかそこにタッチしていてそもそも音声データが送られてこない状態になっているのかもしれません。
断線
次にあり得るパターンがイヤフォン変換アダプタの「断線」です。
Apple純正のイヤフォン変換アダプタは耐久性に関して若干弱さを持っているようです。コネクタに接する部分のケーブル、ケーブルカバーの耐久性が少し弱めなようで、そこでの断線が発生しやすい、との口コミがある程度見られます。
ソフトウェアの不具合
もうひとつあまり触れられていないように思える原因がこれ。イヤフォン変換アダプタを稼働させるためのソフトウェア=ドライバーがクラッシュしてしまうケースです。
iPhoneのイヤフォン変換アダプタは単にコネクタの形を3.5mmのイヤフォンジャックに変換しているだけのものではありません。Lightningコネクタに流れている音声データはデジタルデータのみで、イヤフォンを動かすようなアナログ信号ではないのです。
このためイヤフォン変換アダプタにはデジタルの音声データをアナログの音声信号に変換してイヤフォンを動かせるレベルまで増幅する回路までが内蔵されています。
こういった言わば「サウンド回路」をiOSから「駆動」するためのソフトウェアがないとイヤフォン変換アダプタは動きません。
ソフトウェアである以上バグと縁を切ることは不可能です。ですのでかなりレアなケースだとは思いますが、音声の再生中にソフトウェアがクラッシュして音の再生が出来なくなる可能性があります。
音が聞こえない時の対応方法
次に考え得るそれぞれのトラブルでの対応策をまとめていきます。
ボリューム再設定
うっかりボリュームが小さくなっていた場合には、iPhone本体のボリューム設定をまず確認してみましょう。
そちらに問題がなかった場合には、動画再生中ならプレイヤーアプリの音声設定を確認してみましょう。ゲームアプリで音の再生がおかしい場合には、そのアプリの音声設定がないかチェックしてください。
イヤホン変換アダプタを再購入
イヤフォン変換アダプタが断線して音が出なくなっている場合には、変換アダプタ自体を購入し直すことになります。
断線が目に見える形で発生している場合には切り分けが楽だと思いますが、外見えに問題がないのに音が聞こえてこないケースはちょっと判断が面倒になります。
可能ならばお知り合いから動作することが確認できているイヤフォン変換アダプタを借りて音が出るかどうかを確認してください。
判断できない場合には、iPhoneを購入したショップなどに持ち込んで点検してもらう方が手っ取り早いかもしれません。
「ドライバー」のリセット
イヤフォン変換アダプタをiOSが利用するためのソフトウェアがダウンしていると思われる場合には、「イヤフォン変換アダプタの抜き差し」をまず行なってみましょう。
これでもダメな場合には、iPhone本体の再起動を実行したあとにもう一度イヤフォン変換アダプタを接続して試してみてください。
番外:Bluetoothイヤフォンに乗り換え
こういった問題を根本的に解決するには、イヤフォンを有線タイプからBluetooth接続のものに変えてしまう、というちょっぴり乱暴にも見えるかもしれない手段もあります。
今のBluetoothイヤフォンは音質面でも遅延の面でもかつての製品より大きくステップアップしており、使い方によっては有線イヤフォンにこだわる必要がなくなっているかもしれません。
価格面ではまだ有線イヤフォンが有利ではありますが、今は低価格のBluetoothイヤフォンにも良品がたくさんあります。