漫画をタダで読んでみたいといっても、違法サイトを利用するのはダメです。でも、もし法に則って漫画をタダで読めるサイトやアプリがあるとしたら、あなたは利用してみたいですか。
「ピッコマ」を利用すれば、法に則って漫画をタダで読めます。しかも、すぐにタダでは読めなくても、一定の時間がたてばタダになる「待てば0円」というシステムもあるのです。
ピッコマとはどういうものなのか?
最近では漫画も本ではなく、スマートフォンやタブレットといったデバイスで読む電子書籍化が進みつつあります。さまざまなサイトが、過去作などを電子書籍で提供しています。
中にはそうした作品の一部を、無料で提供しているところもあります。韓国カカオの日本法人であるカカオジャパンが運営する「ピッコマ」も、そのうちのひとつです。
サービス開始は2016年で、こうしたサービスの中では後発組に入ります。提供されている漫画も、アマゾンをはじめとする先発組と比較すると、決して多くありません。
にもかかわらず、ピッコマは人気を伸ばしています。これは独自コンテンツをしていることと、「待てば0円」をはじめとする無料提供サービスを行っていることが理由です。
ピッコマではカカオの本社がある韓国の作品など、独自コンテンツを提供しています。韓国の作品は、セリフを日本語化するなどのローカライズが施されています。
これによって、普段は接する機会が少ない韓国の漫画に触れられます。ピッコマを通じて、こうした作品のファンになったという人も多いようです。
もうひとつの「待てば0円」をはじめとするコンテンツの無料提供サービスについては、後ほど詳しく説明いたします。
登録はどのようにすればいい?退会方法は?
ピッコマはAndroidとiOSのアプリに加え、WEBブラウザでも利用できます。スマホやタブレットなならアプリ、WindowsPCを使用している人ならWEBブラウザを利用することになります。
登録方法ですが、メールアドレスを入力し、必要な情報を入力すれば完了です。このときドコモ、au、ソフトバンクのキャリアメールは使えませんので、Gmailなどを使ってください。
TwitterやFacebookのアカウントを持っている人ならば、それを利用して登録することも可能です。TwitterもしくはFacebookボタンをタップすれば、あとは自動で登録してくれます。
また、退会方法というものはなく、一度登録すればずっと会員となります。もしピッコマを使いたくなくなったら、勝手にアプリをアンインストールすれば終わりです。
退会できないというのはスッキリしないという人もいるでしょうが、他社のシステムのように会費が必要というわけではありませんので、実害はありません。
「待てば0円」ってどういうシステムなの?違法じゃない?
ここで気になるのは、ピッコマ独自の「待てば0円」というシステムです。一般的な無料コンテンツの提供と、どのようなところが違っているのでしょうか。
まず、電子書籍サービスの場合、一般的には無料提供コンテンツはごく一部です。1話だけ無料で、他はお金を払って読んでくださいというやつですね。
漫画において「つかみ」は重要ですから、無料部分で「面白い」と思ってそれ以降にお金を払ってくれれば、ビジネスとして成り立つというわけです。
ピッコマも一見、そうしたサービスと同じもののように見えます。初期段階では、無料で提供されているのは全体のうち2話程度なのですから。
しかし、その後の話を見ると「待てば0円」と書かれていることに気が付きます。これが、ピッコマと他のサービスとの異なっている部分なのです。
まず、登録した段階では「待てば0円」のチケットはチャージされている状態ですので、使ってしまいましょう。そうすると、その部分に残り時間が表示されるようになります。
この残り時間が0になれば新しいチケットが入手でき、続きが読めるようになるのです。チケットを使ってからチャージが完了するまでには、24時間かかります。
つまり、1日ごとに1話を読み進めれば、かなりの部分まで無料で読めるシステムなのです。時間はかかりますが、読むための費用をかなり抑えられるのです。
仕事で忙しいサラリーマンの場合、漫画を読む時間も限られているので、1日待たされてもそれほど苦ではないでしょう。そういう人にはピッタリのシステムだといえます。
ピッコマは違法なマンガアプリではないので、安心して下さい。
どうしても読みたければ課金もできる
ただ「待てば0円」は時間がかかるので、もっと早く読み進めることはできないかという人もいるでしょう。そういう人は、お金を払えばすぐに読めるようになっています。
といっても、話そのものにお金を払うというわけではありません。まず専用のポイントを購入し、そのポイントを使って読むシステムになっているのです。
ポイントは基本的に1円1ポイントですが、1000円分以上を購入するとおまけポイントがつきます。1000円ならば30ポイント、2000円なら80ポイント、5000円なら250ポイントという感じです。
このポイントを使ってチケットを購入すれば、待ち時間を無視して「待てば0円」の部分を読むことができるというわけです。
急がない人なら時間をかけて無料で読む、急ぐ人はお金を使って手っ取り早く読むというふうになっており、どちらのニーズにも対応しているといった感じですね。
どのぐらいの漫画が揃っているの?
ピッコマで読めるのは、2019年時点で7000冊弱と、他社と比較すると決して多いわけではありません。ただ、それでも人気作品は押さえているのがミソです。
漫画の中でも、いわゆる時代を超えた名作というものがあります。「北斗の拳」をはじめとする昔のジャンプ漫画などは、その典型と言っていいでしょう。
そうした作品については、基本的に押さえられているといえます。作品として古く、既に多くの売り上げが出ていることもあり、無料で読める部分も多くなっています。
人気ライトノベルのコミカライズの中にも、無料で読める部分がある作品があります。「ようこそ実力至上主義の教室へ」のコミカライズなどがそうです。
ピッコマが独自に提供している韓国の作品についても、無料で読める部分が多いです。こちらは、日本に韓国の漫画を紹介しようという狙いがあるのでしょう。
さすがに「五等分の花嫁」「鬼滅の刃」といった最近の人気作品は、基本的に有料でなければ読めません。残念ですが、商売を考えれば致し方ないところでしょう。
ユーザーの声はどんな感じ?
ピッコマのユーザーは「待てば0円」のシステムを高く評価している人が多いようです。「チャージ時間が必要だが、読める種類が多いので気にならない」といった感じです。
「無料の部分だけ読んでも時間をつぶせるし、24時間後に次の話を読めるので、暇潰しにはピッタリ」という口コミもありました。
ただ、最後まで無料公開しているわけではないことを残念がる声も多いです。「最後まで読もうと思ったらお金を払わないといけないのが残念」といった感じでしょうか。
付け加えると「電子書籍アプリにしては通信量が多い」という意見も目立ちます。外出時に読むことが多い人は、容量の残りに注意しなければならないかもしれません。
ピッコマは「待てば0円」というシステムに合っている人にとっては、無料で作品のかなりの部分が読めるので、オススメといえます。アプリのインストールを検討してみてもいいでしょう。
ただ、全部が無料で読めるわけではないうえ、通信量が多めという指摘があるのも気になります。その点をしっかりと考えて、入会を考えてみた方がいいのではないでしょうか。