ある時はリアルな戦場を舞台に、またある時はSFや恐竜時代など現代とは懸け離れた世界を舞台に、銃器を手に戦闘を繰り広げるFPSが人気になっています。
FPSの中には、スマートフォンなどで手軽に楽しめるゲームも数多くあります。その中でもおすすめと言える10作品を、紹介していきます。
世界的な人気を誇るCall of Duty Mobile
米国のゲームメーカー・アクティビジョンの作品で、略称は「CoD」です。PC版の第1作は2003年発売と、FPSの中では老舗ゲームと言っていいでしょう。それだけに、世界各地にプレーヤーがいます。
過去に起きた戦争や、近未来で行われる戦争が舞台となっています。モバイル版の運営は本家アクティビジョンですが、開発は中国で行われています。
ジョン・プライスをはじめとするCoDシリーズの登場キャラクターを一人称視点で操作できるのは、昔からのファンにとっては感慨深いものがあります。
また、100人バトルロワイヤルモードをはじめ、ゾンビの群れと戦い続けるゾンビモード、ボス戦であるレイドモードなど、独自要素も実装されています。
FPSモードも楽しめる荒野行動
もともとは中国のネットイースが開発したTPSゲームなのですが、後にFPSモードも追加されているため、FPSが大好きな人でも満足できる仕様に改良されています。
2017年にiOS版とAndroid版がリリースされ、後にWindowsなどに移植されています。CoDがPC発祥ならば、こちらは純粋にスマホ発祥と言っていいでしょう。
プレーヤー100人が無人島に降り立ち、そこでバトルロワイヤルを繰り広げるというものです。このバトルロワイヤルが好評で、CoDなど他のFPSにも取り入れられています。
衣装のカスタマイズ性が高く、中には到底戦場とは思えないような格好で戦いを繰り広げている人もいます。そういう楽しみ方も、個人的には「あり」だと思いますね。
「ドン勝」できるかな?PUBG MOBILE
正式名称は「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」といいますが、長すぎるので愛称であるPUBGの方が一般的になっています。こちらも本来はTPSですが、FPSモードが追加されました。
開発は韓国のPUBGコーポレーションが行っています。こちらは最初にPCベースのSteamでリリースされ、Xbox ONE版を経て、スマホなどで遊べるモバイル版がリリースされています。
武器などのアイテムを全く持っていない状態からゲームを始め、建造物内に落ちているものをゲットしながら戦っていきます。時々、補給物資がランダムな地点に投下されます。
一部日本語訳が不完全な部分がありますが、優勝時のメッセージにある「ドン勝」などは語呂の良さからユーザー間で人気となり、PUBGを象徴する単語として知られるようになっています。
気分はスターウォーズ?N.O.V.A. Legacy
ここまでの作品は比較的現実に近い世界を舞台としていましたが、N.O.V.A. Legacyは宇宙を舞台に戦いを繰り広げるゲームで、ちょっと毛色が違っています。
開発はフランスのゲームロフトです。エイリアンからコロニーを守るという設定で戦いが行われますが、エイリアンの真実を暴くストーリーモードなども実装されています。
武器を作るためにはいわゆる「ガチャ」が必要なケースもあります。このため、一部で「課金者優遇ではないか」という批判もありますが、「無課金でも大丈夫」と評価が分かれています。
ちなみに前作であるN.O.V.A3も引き続き遊ぶことができます。人によってはこちらの方が面白いと評価していますので、一緒にやってみるのも良さそうですね。
東京を舞台に戦うモダンコンバット5
N.O.V.A. Legacyと同じゲームロフトの開発ですが、こちらは東京のような現実世界が舞台となっており、同じ開発元でも毛色はかなり違っています。
民間軍事会社の兵士となり、資本主義撲滅を掲げる集団による同時多発テロに見舞われた東京を舞台に戦闘を繰り広げていくという設定になっています。
個人でプレーするキャンペーン(ストーリーモードに相当)と、12人まで対戦できるマルチプレーの2種類があります。シリーズでは初めて、武器のカスタマイズに対応しています。
リリースは2014年なのでそれなりに時間がたっていますが、現在でも多くのファンがプレーしています。スマホだけではなく、PCや家庭用ゲーム機でのプレーも可能です。
ゾンビを撃って撃ちまくれ!UNKILLED
ここまでのFPSは、あくまでも相手は人間です。たとえ宇宙空間という現実と懸け離れた世界であっても、人間を相手に戦うことは共通していました。
しかし、このゲームは戦う相手がゾンビなのです。チェコのマッドフィンガーゲームズのFPSは、そういう意味では「変わり種」と言っていいでしょう。
マルチプレーモードも、一味違っています。誰かと戦って勝つのではなく、一緒にゾンビを撃ち合っていくというもので、一種の協力プレーと言っていいでしょう。
特筆すべきは、照準を合わせただけで武器から弾が発射されるモードが設定されていることです。FPSに慣れていない人にとっては、ありがたい機能かもしれませんね。
戦車戦も満喫できるワールドウォーヒーローズ
キプロスのラルナカにあるアズール・インタラクティブ・ゲームズが開発したFPSです。第二次世界大戦の有名な戦場を舞台に、戦いを繰り広げていきます。
特筆すべきは、銃器だけで戦うのではなく、戦車に乗り込んで戦えることです。さすがに戦車だけあって攻撃力は高く、次々と敵を蹴散らしてくれます。
ただし、これは相手も戦車を使ってくるということでもあります。戦車対戦車になるとさすがに手強くなりますので、腕が必要になることには変わりありません。
日本語に対応していますが、日本人ユーザーは必ずしも多いとは言えない状況なので、今後増えてくれることが期待できるとも言えます。
舞台はアメコミ?Shadowgun War Games
こちらもマッドフィンガーゲームズのFPSです。UNKILLEDがゾンビを撃ちまくるゲームなら、こちらはアメコミを彷彿させるキャラになってプレーするゲームです。
FPSといえば現実世界を舞台にしているためか、落ち着いた配色のものが多いのですが、このゲームは「もう完全にアメコミ」って感じの派手な配色の舞台になっています。
操作できるキャラは多彩な攻撃が可能、耐久力に優れているなどさまざまな特徴を持っています。自分のプレースタイルに合ったキャラを選べます。
最大で5対5のチームバトルも可能です。ワイワイガヤガヤ楽しむのが理想的ですが、熱くなりすぎてリアルファイトにならないことを祈ります。
戦いの場はマインクラフト?Pixel Gun 3D
このゲームが他のFPSと一線を画するものであるのが、画面を見た瞬間に分かります。戦う舞台も相手のキャラも、マインクラフトを彷彿させるブロックで構成されているのです。
FPSではリアルな戦場をはじめ、舞台が生々しいものが多く、そこが合わないという人も多いでしょう。そういう人には、このコミカルな舞台はおすすめできそうです。
特筆すべきは、マルチプレーの種類が充実していることです。対戦モードであるチーム戦、バトルロワイヤル風のデスマッチ、仲間と一緒にモンスターを倒すコープサバイバルなど、バラエティー豊かです。
開発はキプロスのキュービックゲームズです。これまでさまざまなプロジェクトにかかわってきた精鋭によって開発されているだけに、肝心のゲーム性も期待できます。
戦う相手は恐竜!ディノ・ハンター
米国のGluが開発したこのゲームも、FPSの中では比較的変わり種と言えます。なぜなら舞台は人間が誕生するよりもはるか昔、恐竜の走り回る世界だからです。
Gluは過去にさまざまな動物を狩るゲームである「ディア・ハンター」をリリースしています。その経験が、ディノ・ハンターにも生かされているといえます。
人間とは比較にならない生命力を持っている恐竜なので、使用する武器もロケットランチャーやリボルビンググレネードランチャーなど、かなり凶悪なものが選べます。
ぶっ放せばさぞかし爽快なプレーが楽しめそうですが、強力な武器を入手するためには課金が必要となるので、その点は留意しておきましょう。