このページでは有料VPNサービスを比較しておすすめのVPNを紹介しています。
ランキング形式で紹介しているので自分に合ったVPNを一緒に見つけていきましょう。
注目度が高まるVPNサービス
VPNサービスはその機能を理解して必要としているユーザーには以前から使い続けられてきていました。それがここに来てより多くのユーザーの注目を集めるようになっています。
その理由の一つはコロナ禍での巣ごもり需要への対応でしょうし、手口が先鋭化するサイバー攻撃への対処目的もあるでしょう。
この記事では様々な理由から注目度が高まるVPNサービスに関しての基本線をまとめていきます。また、併せておすすめの有料VPNサービスもご紹介します。
現時点では「VPN」という言葉は、元々の意味であるインターネットを介して離れた拠点のローカルネット同士を安全に接続するためのVPNと、この記事で取り上げるようなより安全にインターネットのサービスを利用するためのVPNの主に2つの意味で使われています。
技術的には共通する部分も多々ありますが利用目的や機能がかなり違います。ですのでこの記事では後者のVPNは「VPNサービス」と呼んで明確に区別するようにします。
VPNサービスで出来ること
VPNサービスを使うと素でネットに接続するよりも様々な面でメリットが生まれます。大きく分けると次の3つが上げられます。
- 海外から日本独自のネットサービスを使える
- 日本から海外独自のネットサービスを使える
- ネット利用の際のセキュリティレベルが上がる
1.と2.は接続方向が違うだけで実は同じ内容ではあるのですが、海外旅行中に日本独自のコンテンツにアクセス出来たり、本来なら日本からは見られない海外専用の動画を見たり、と言ったことがVPNサービスを使うことで出来るようになります。
1.ですと、一部のゲームなどは海外からのアクセスをブロックしています。2.に関して代表的なものはジブリ映画があります(ジブリ映画は日本でのネット配信がない)。
3.については少し技術的なお話が混じるのですが、VPNサービスを使うとインターネットを使うときの通信の経路を「隠す」ことが出来ます。またネットサービスのサーバーにはVPNサーバー経由で接続する形になりますので、接続相手などにユーザーの情報が伝わらなくなります。
IPアドレスをたどって攻撃されることはまずなくなりますし(VPNサーバーが代わりに攻撃される)、行動を追跡してそれに合わせた広告が表示されるようなこともなくなります。Free Wi-Fiでの「盗聴」も防げます。
なぜ有料のVPNがおすすめなのか
VPNサービスには無料のものと有償のサービスがあります。無料のサービスは気楽に利用出来るメリットはあるのですが、サービスの内容にはやはり限りはあるのです。このためVPNサービスで実現可能な機能をフルに活用したいなら、有料のVPNサービスと契約することを強くお勧めします。
その理由としてあげられるのは主なものでも次の3つがあります。
- 接続出来るVPNサーバーの所在地が圧倒的に多い
- 使えるVPNサーバーの台数が圧倒的に多くパフォーマンスが段違い
- 有料サービスは基本「ノーログポリシー」
VPNサービスを使う目的の1パターンは海外と日本のやりとりですから、VPNサーバーの所在地が多彩なほど利用の際の有効性が高くなります。
また、有料VPNサービスでは実効性能に大きな影響を与えるVPNサーバーの数がしっかりと確保されています。サーバーと結ぶ回線も十分な帯域が確保されますから、VPN通信を行なうときの実効通信速度や遅延が良好な性能を示します。
加えて、基本すべての有料VPNサービスではユーザーがネットで取った挙動のログを残していません。ですのでユーザーのプライバシーは確実に守られるのです。
こういった理由からせっかくVPNサービスを利用するなら有料のサクサク動くものを使った方がいいでしょう。
有料VPNおすすめランキング!
では具体的に使い途ごとにおすすめのVPNサービスを、目的ごとに3つピックアップしてご紹介します。
総合力なら
VPNサービスの汎用性の高さ、と言う点で考えると次の3つのサービスが最有力の候補になるでしょう。図らずもこの業界の最大手3社と言ってもいいVPNサービス達ですね。
ただ、中国からの接続に関してはこれらサービスは現時点では非常に厳しい、と言わざるを得ません。こちらをチョイスするときはこれ以外の目的限定となります。
1. ExpressVPN
恐らく現時点でのVPNサービス最大手だと思われます。
非常にたくさんのVPNサーバーの対応国数、VPNサーバー台数が実現されていて、幅広い用途に余裕を持って対応可能なスペックを誇ります。
海外の会社の手になるサービスですが、大手の中では最も日本へのローカライズが進んだVPNサービスではないかと思います。
2. NordVPN
こちらも非常に多くのVPNサーバーを抱え、サーバーロケーションも多岐にわたる内容を持っています。とても高い汎用性のあるVPNサービスです。
ちょっとユニークなのはピュアなVPNサービスだけではなく、セキュリティ面やネットサービスに関する付加機能を含んだプラスαのプランが準備されているところでしょうか。
こちらも日本環境へのローカライズはかなり進んでいます。
3. SurfsharkVPN
SurfsharkVPNは上記2つのサービスよりは後発になると思われますが、やはりサーバーロケーション、VPNサーバー台数において頭一つ抜けたスペックを持つVPNサービスになっています。
日本語対応は上記2サービスに比べると少し遅れ気味ですが、サポート対応なども丁寧です。
中国との接続目的ならココ!
中国国内でインターネットと呼ばれているものは、厳密に見ると今、日本でわたしたちが見ているインターネットとは別物です。シームレス・ボーダーレスには繋がっておらず、わたしたちが見ているインターネットとの間には「グレートファイアウォール」と呼ばれる境界が設けられています。
イメージ的には国家規模の超巨大な「イントラネット」の方が近いでしょう。
このため非常に分りやすいところでは、YouTubeやX(旧ツイッター)などの欧米のSNS系のネットサービスには直接接続が出来ません。そのほかにも「検閲」や突然の「ブロック」が普通に行なわれていて、中国国内からは利用出来ないインターネット本来のネットサービスがたくさんあります。
そういったサービスに中国国内から接続するためには、VPNサービスでグレートファイアウォールを迂回するのが必須になっているのです。
ただ中国ではVPNサービスへの規制も非常に強まっており、大手のVPNサービスは中国国内からは外部のVPNサーバーに接続がほぼ出来なくなっています。このため「中国特化」と言ってもいいようなVPNサーバーが生まれています。
以下に中国との接続に強いVPNサービス3つをピックアップしてご紹介します。図らずも日本の会社が運営する比較的小規模なサービスです。
1. かべネコVPN
現時点では中国と日本を結ぶ目的には最も強いと思われるVPNサービスが「かべネコVPN」です。
VPNサーバーの配置(サーバーロケーション)はあまり幅広くなく、本当に中国との接続に特化したようなVPNサービスに仕上げられています。
その分、利用価格はとても手頃なものに抑えられています。契約などの手続きも当然日本語で行えますので、お手軽価格とも合わせすごく利用しやすいVPNサービスです。
2. スイカVPN
スイカVPNもかなり中国との接続に強く、日本人が利用しやすいVPNサービスです。
多彩なVPNプロトコルが選択可能な点は強みになるでしょう。
同時接続可能なデバイス数が非常に多いのも特徴です。
3. MillenVPN
MillenVPNは上記の2つのVPNサービスよりもやや規模が大きく、VPNサービス全体で見てみると中規模に相当しそうなスペックを持っています。
サーバーロケーションの対応国数もある程度確保されていて汎用性はかなり高め。その代り最近は少し中国からの接続性が弱めになってきているようです。
少々セットアップに手間がかかりますが、極めて優秀なパフォーマンスを発揮する「Millen Native」が利用出来るのも魅力です。
自分にあったVPNの選び方について
何のためにVPNサービスを使うのか、その目的はまずはキッチリと明確化しましょう。今ですとそこから利用すべきVPNサービスがだいたい絞れてきます。
海外限定のネットサービスを利用したい、海外から日本限定のサービスを使いたい、と言ったケースならば、基本的には「VPNサーバー台数が多くサーバーロケーション対応も幅広い大手」のVPNサービスをおすすめします。
この記事で取り上げている、ExpressVPN、NordVPN、SurfsharkVPNがその筆頭ですね。
ただ、基本的にVPNサービス大手は欧米の会社が運営していますので、日本語対応が完璧ではないシーンがあります。そこが気になるのでしたら、準大手的なポジションにいて日本の会社が運営するMillenVPNがお勧めになります。
ちなみに海外運営のVPNサービスの料金は基本ドル建てで、円安の今は日本円ではちょっと割高に見えるようになっています。日本の会社運営のVPNサービスの方がちょっぴりおトクです。
国境を越えてゲームを利用したいならば、「VPNサービス自体のパフォーマンスが重要」になるでしょう。基本おすすめは大手になります。
ただ、地理的に遠いゲームサーバーに接続する場合には、VPNサービスのパフォーマンスだけではどうしようもない点があることは理解しておいてください。真空中では1秒間に地球を7周半できる光でも1ミリ秒では300kmしか進めないのですから。
VPNサービスをめぐる環境でちょっと特殊なのが中国とのやりとり目的のものです。
中国でのネット規制がVPNサービスにも及んでいて、メジャーなサービスほど事実上の排除を受けているようです。ですので、「中国との接続のためにはその目的特化に近いVPNサービスを選ぶのが安全」、といった状況が生まれています。
VPNサービスの汎用性と中国との接続を両立したい場合には、現時点では複数の性格の異なるVPNサービスを契約する方が安全です。