このページでは、数学の問題を解いてくれるアプリやサービスを5つ紹介しています。
数学の問題を解いてくれるアプリを探している方は参考にしてみて下さい。
今流行りのAIを使ったアプリもありますよ。
最初に使う目的をハッキリさせよう
数学の問題を解いてくれる、あるいは解き方のレクチャーをしてくれるサービスもかなりの数、世に出てきています。その多くは人の手を介するタイプのサービスですが、一部AIを有効に活用することでほぼ人力を排する形で利用出来るようなものも出てきました。
たくさんあるこの手のサービスを選ぶ際には、最初に利用する目的を明確にしておきましょう。
まず、きちんとした数学の記述式のテストでは単に解だけが重視されるわけではない点に注意です。解を導くための途中経過、その考え方にテストの配点上も大きなウェイトが配分されるケースが多くなります。
ですので、しっかりと数学の学習目的でこの手のサービスを選ぶ場合には、解を導出する過程もきちんと書き出してくれてその道筋の考え方まで教えてくれるような、より本格的な学習用サービスを選ぶようにしましょう。
解答を導く手順を丸暗記するのも対テスト目的だけには有効かもしれませんが、ほとんど応用が利きません。しっかり解までたどり着くための考え方までマスターするのがおすすめです。
そういった目的ではなく単に解答のみ出てくればいいような使い方なら、どのサービスを選んでも問題はないでしょう。
では以下でおすすめのサービス5つをピックアップしてご紹介します。
数学アプリおすすめサービス5つ
数学の問題を解いてくれるアプリ・サービスの代表的でおすすめ出来るものを5つピックアップしてご紹介します。ただ、うち1つは他とは少しだけ毛色が違う部分があります。そのあたりも含めそれぞれのサービスの内容をザックリまとめていきます。
Rakumon
このアプリ・サービスは厳密に見ると自動で数学の問題を解いてくれるだけのものではありませんね。「ワンポイント家庭教師サービス」とでも言えばいいでしょうか。分らない箇所が出てきたところ「だけ」をピンポイントで問い合わせ出来るようなサービスにまとめられています。
つまりこのサービスでは回答まで導いてくれるのはAIなどではなく実際の家庭教師の先生ということです。リモート家庭教師サービスの一形態と考えてもいいかもしれません。
というわけでこのサービスは基本「有償」のサービスになっています。ただ、最初の3回だけはお試しという形で無料で質問を受けてもらえるようになっています。
家庭教師サービスの一形態ですから、当然数学の問題では解の導き方とその考え方などもしっかりと教えてもらうことが出来ます。
継続して利用する際には利用料金が発生しますが、その料金は次のようになっています。
質問5回分 | 1,100円 |
質問10回分 | 1,980円 |
質問20回分 | 3,300円 |
質問し放題 | 6,600円/月(通常は9,900円) |
質問し放題プランが割引になるのはクレジットカード決済で申し込んだ場合です。最大12ヶ月にわたって割引が適用になります。
Photomath
まずこのジャンルのアプリで真っ先に注目した方がいいのはこちら「Photomath」です。
名前に「Photo」と付くことから想像出来るかもしれませんが、スマートフォンのカメラで数式を撮影すると自動的に「OCR」機能が動いて式を認識。それを解いて解答を導いてくれます。
さらに単に解を表示するだけではなく解を導く経過もきちんと表示する機能がありますので、学習用にはとてもピッタリのアプリになっています。現在は日本語にも対応していますので、使いやすさの面でもしっかりと進化しています。
対応するジャンルは次の通り。
- 基礎数学(Elementary math)
- 幾何学(Geometry)
- 三角法(Trigonometry)
- 文章題(Word problems)
- 代数(Algebra)
- 微積分(Calculus)
- 統計学(Statistics)
- その他
と、かなり幅広いものになっているのが分るでしょう。
アプリはAndroid向け、iOS向けのものが準備されていて、いずれも公式アプリストアからの導入が出来て無料で利用可能です。
MS Math Solver
次にご紹介するのはWindowsのマイクロソフトが提供するアプリ/サービスの「Microsoft Math Solver」です。ネーミングも超ストレート。こちらはスマートフォン向けのアプリの他にWebサイト、つまりブラウザからも利用出来る点が特徴の1つです。
アプリ版Math Solverにもスマホカメラを利用したOCR機能が内蔵されていて、手書きの数式などをカメラで撮影することで自動的に読み込み解を求めることが出来ます。
この機能も解を求める過程の結構詳細な説明を行なってくれますので、学習用にも適していますね。
対応するジャンルはこちら。
- 代数入門
- 代数
- 三角法
- 微積分
- グラフの作成
- 同様の演習問題の提示
解の導出過程の解説は結構詳細な所まで掘り下げてくれますので、かなりわかりやすい内容になっていると思います。
またこの機能、なぜか(?)Windowsの今の標準ブラウザであるEdgeに「数式ソルバー」として内蔵されています。Windows PCを利用しているユーザーはこちらを使ってみるのもいいでしょう。
アプリ版はAndroid、iOSに対応しています。
4. Qanda
QandaはPhotomathとRakumonの機能を合わせて2で割ったようなイメージのサービスです。
基本的な数学の問題への回答はスマートフォンのカメラで数式などを撮影することで検索を行うことができ、その結果と解説を確認することが出来るようになっています。
さらにその解説を確認しても内容がよく分らなかったときには、先生役の学生や塾の講師にチャットを経由して質問を行ない詳細な説明を受けることが出来るようになっています。この先生達によるサポートは基本有料のサービスになっています。
ただ、Qandaに3日サインインして利用すると、1回分の無料での質問券が発行されるようになっていて、これを活用すれば無料でのサポートも受けられる仕組みです。
数研Library
こちらのサービスも厳密に言えば数学の問題を解いてくれるアプリ/サービス、ということにはならないでしょう。「チャート式」の参考書で有名な数研出版がリリースする、チャート式学習参考書の「サプリメントアプリ」というのが正しいポジションになると思います。
https://www.chart.co.jp/sp/library_s.html
このためしっかりと学習効果を発揮するには同社のチャート式参考書も一緒に使うのがよりベターです。
単なる「数学の問題を解いてくれるアプリ」としては機能が完全ではないかもしれませんが、参考書と合わせた「学習教材」としては非常に高い威力を発揮する可能性のあるサービスになっています。
このアプリでは教材はアプリ内課金で「購入」して活用する形になりますので、本格利用するためには有償サービスと考えた方が良いでしょう。アプリ自体は無償でインストール可能でお試し用の無料教材も準備されていますので、一応完全に無料で利用することも出来なくはありません。
Android、iOSに対応しています。
記事まとめ
数学の問題を解いてくれるアプリやサービス、様々な形態で数多くのものが選べるようになっています。どちらかと言えばワンポイントずつお願い出来る「家庭教師」レベルの本格的な学習手段から本当に単に解だけを示す簡易的なものまで、サービスレベルの幅もとても広がっています。
ご自身の使用目手をしっかり確認して適切なサービスを選んでください。
学習目的で利用されるのでしたら、その時点では価値を感じない知識・スキルも余裕があるなら出来るだけ全部取り込んでおいた方がいいと思います。将来どこでどんな風にどの知識同士がリンクしてシナジー効果を発揮するかなんて、たとえガッツリと人生の経験値を稼いでいる人にも予想なんて出来ないのですから。
可能性の芽を自ら刈ってしまうのはもったいないことです。