ダイナースクラブカードは海外旅行保険をはじめとするサービスが充実しており、さすがは「持っていることがステータス」と言われるカードだなという感じです。
ただ、年会費は比較的高めです。また、スマホ決済についてはGoogle Payに対応しておらず、Androidユーザーにとってはちょっと不便かもしれません。
ダイナースクラブカードのメリット
ダイナースクラブカードには、以下のようなメリットがあります。特に、ダイナースクラブポイントは無期限なので、期限切れで使えなくなる心配をしなくてすみます。
- 無期限で使えるダイナースポイント
- 最大補償額1億円の海外旅行保険
- 空港ラウンジが無料で利用可能
無期限で使えるダイナースポイント
一般的なカードのポイントには、使用期限が設定されているものが多いです。中には、一部のポイントの使用期限が短く、早急に使わなければならないというケースもあります。
仮にポイントの使用期限が長い場合でも、期限があることに変わりはありません。期限切れで使えなくならないよう、こまめにポイントをチェックする必要があります。
ダイナースクラブカードのポイントは、そういう心配をしなくてもすみます。なぜなら、そもそもポイントに使用期限が設定されていないからです。
ダイナースクラブカードのポイント還元率は基本的に100円で1ポイント、公共料金などは200円で1ポイントですから、必ずしも高いものではありません。
しかし、ダイナースクラブポイントアップ加盟店で使うと100円で2ポイントの還元率になるため、お店を選べば言うほど還元率は悪くありません。
また、ポイントに使用期限が設定されていないので、コツコツと時間をかけて貯めてから「大きな買い物」をすることも可能です。
最大補償額1億円の海外・国内旅行保険
海外・国内を問わず、旅行先で伝染病に罹患し、高額の治療費が必要になるというのは、誰にでも起こりうることです。命に関わるような不慮の事故に遭ってしまうケースというのも、考えられます。
そうした時に、役に立ってくれるのがダイナースクラブカードの海外旅行保険と、国内旅行保険です。いずれも死亡時や重い障害が残った時などには、最大1億円の保険料が支払われます。
海外の場合、治療費用として最大300万円が支払われます。国内の場合も、入院については1日当たり5000円、通院なら1日3000円、手術の場合は最大20万円が補償されます。
また、渡航先で事故の加害者になってしまうことも想定されます。ダイナースクラブカードの海外旅行保険は、最大1億円の賠償責任額が設定されています。
せっかく購入したお土産などを、不運にして破損してしまうこともあるでしょう。ダイナースクラブカードには、最大500万円のショッピング・リカバリーも付帯しています。
トラブルは起きないに越したことはありませんが、可能性をゼロにはできません。こうした保険が付帯していることで、多少は不安を和らげられるのではないでしょうか。
空港ラウンジ利用やおすすめグルメが無料
空港では待ち時間が生じることが多いですが、その間、何もない待合室で時間を潰すのも味気ないものです。ちょっとした無料サービスでもあればと、思ったことがある人も多いでしょう。
ダイナースクラブカードを持っていれば、そうした味気なさとは無縁です。国内外の主な空港で、ラウンジを無料で利用することができるからです。
フライト前の待ち時間を何もしないで過ごすのではなく、ラウンジで落ち着いて過ごすことができれば、旅路はより充実したものになってくれるでしょう。
また、対象レストランでおすすめコースを注文すると、1人分が無料になるサービスも提供しています。6人以上ならば、2人まで無料にできることもあります。
ダイナースクラブのおすすめコースですから、決して安いものではありませんし、大切な人と一緒に食べたいものです。そうしたおすすめコースが無料というのは、大きなメリットと言っていいでしょう。
ダイナースクラブカードのデメリット
一方で、ダイナースクラブカードには以下のようなデメリットがあります。ただ、使える店舗が多くない点については、コンパニオンカードを持つことで対策可能です。
- 年会費が高く審査も厳しい
- 単体では利用できる場所が多くない
- Google Payに対応していない
年会費が高く審査も厳しい
VISAやJCBの場合、一般カードは年会費無料です。交通系や物流系などで発行されているクレカについても、その多くは年会費がかかりません。
これに対してダイナースクラブカードは、一般カードでありながら年会費が必要です。しかも、金額は年2万2000円ですから、決して安いものではありません。
また、入会の目安がおおむね27歳以上となっていることから想像がつくように、審査についても厳しめだとされています。20歳以上で定期的な収入があればOKというわけにはいきません。
旅行保険をはじめとするサービスが充実しているといっても、そのサービスを享受できるための条件が厳しいというのが、実際のところです。
ただ、そうした年会費の高さや審査の厳しさが、カードとしてのステータスに結びついているのも確かです。カードの所持が、一定以上の社会的地位があることの証明になっているためです。
単体では利用できる場所が多くない
クレカが使えるお店やネットショップは多いですが、その多くはVISA、マスター、JCBのマークしか表示されていません。ダイナースクラブのマークがある店は、必ずしも多くありません。
ダイナースクラブカードはJCBと提携していますので、JCBのマークが付いているお店ならほぼ利用できます。少なくとも、国内についてはカードが使えないケースは多くないでしょう。
問題は海外のネットショップを利用する場合です。ほとんどはVISAとマスターしか対応していないので、ダイナースクラブとJCBが提携していても利用できません。
ただ、ダイナースクラブカードを持っていれば、コンパニオンカードを無料で発行できます。このコンパニオンカードは、マスターブランドに対応しているのです。
海外のネットショップを利用してVISAとマスターしか対応していなければ、コンパニオンカードを利用すれば良いというわけです。以前に比べれば、この問題点は解消されつつあると言えます。
Google Payに対応していない
最近ではスマートフォンを利用した決済が増えつつあります。いちいち財布やカード入れからクレカを取り出さなくても、スマホをかざすだけで決済できるので便利だからです。
iOS端末の場合はApple Pay、Android端末の場合はGoogle Payとクレカを紐付けしておけば、スマホをかざすだけでカード決済ができるようになります。便利なことこの上ありません。
問題は、こうしたスマホ決済にクレカが対応しているかどうかです。ダイナースクラブカードの場合は、最近になってApple Payに対応しましたが、まだGoogle Payには対応していないのです。
iPhoneのユーザーならば、スマホをかざせばダイナースクラブカードでの決済が可能になります。しかし、Android端末の場合は、まだ財布やカード入れからクレカを取り出さなくてはならないのです。
現時点では、ダイナースクラブカードがいつGoogle Payに対応するかはアナウンスされていません。Android端末のユーザーのためにも、早く対応してくれることを願うしかありませんね。
ダイナースクラブカードのメリット・デメリットって何?【2020年版】 記事まとめ
今回は、ダイナースクラブカードのメリット・デメリットについて解説していきましたが、どうだったでしょうか。
ダイナースクラブカードのメリット・デメリットは以下のようになっています。
- 無期限で使えるダイナースポイント
- 最大補償額1億円の海外旅行保険
- 空港ラウンジが無料で利用可能
- 年会費が高く審査も厳しい
- 単体では利用できる場所が多くない
- Google Payに対応していない
年会費は高くて審査も厳しいですが、サービスは充実しているクレジットカードになります。