レンタルビデオやゲームソフト、ゲーム機本体などの販売を行なっているゲオから「価格破壊」的な骨伝導イヤフォンが登場しています。
お値段なんと税込み3,278円!Bluetoothイヤフォンと考えてもかなりお手頃価格な製品ですが、実際に使い勝手等々はどんなものでしょう?
ちょっと入手して試してみました。
ゲオ(GEO)骨伝導イヤホンの外見!
一見した見た目はスピーカー部が小さなネックバンド型のオープンエアヘッドフォンのような雰囲気です。
ただ、スピーカー部は耳を覆うのではなく耳にかかるように湾曲したフックを持ち、その先にちょっと小さめの丸いユニットがつく形状です。
骨伝導タイプのイヤフォンとしては比較的一般的なカタチのようですね。骨伝導イヤフォンでは駆動部分を側頭部に押しつける必要がありますので、この製品のようなネックバンド型を採用するケースが多くなる模様。しっかりと振動を伝えるには一定の「側圧」は必要になりますからね。
電源となるバッテリーや電子回路などは耳の後ろ側に回り込むことになる膨らんだ部分にまとめられているようです。
首の後ろに回すバンド部分はかなり柔らかく装着の際の側圧は低め。個人差があるとは思いますが、著者の場合には長時間使ってもその圧力で頭痛が始まる、なんてことはありませんでした。
充電用コネクタは少数派になりつつあるマイクロUSB。ですが、充電用のUSB Type-A => マイクロUSB変換ケーブルは付属していますので、充電で困ることはないでしょう。
サイズがかさばる、との口コミも見受けられますが、ネックバンド型のイヤフォン/ヘッドフォンとしては十分以上にコンパクトです。
ゲオ(GEO)骨伝導イヤホンのスペック
内蔵バッテリーによる連続再生時間は約7時間。スマートフォンなどとペアリングしての連続待ち受け時間は約200時間となります。バッテリーフルチャージまでの時間も2.5時間と標準的です。
重量は約33g。
ネックバンド型で耳にしっかりかかる形状ですので、重さが気になることは少ないでしょう。
振動を発生させる小型スピーカーといった方がいいパーツですが、直径15mmのものを採用しています。
Bluetoothの音声コーデックはAACに対応。その他は明記されていませんので標準のSBCぐらいまでの対応となるのでしょう。
また、IPX4クラスの防滴性能を持っていますが、本格的は防水対応ではありませんので少々注意は必要です。ただまあ、スポーツでかく汗に多少当たる程度であれば問題はないはずです。
ゲオ(GEO)骨伝導イヤホンの口コミ・評判
正直なところ口コミ情報では評判の方は今ひとつ感。
音質、サイズ感等々で良い方向の意見は少ない感じですね。
そんな中でもコスパの良好さは比較的高評価。
元々、骨伝導タイプのイヤフォンは音質が変化しますし音楽用と考えると高い音も低い音も出にくい方式になっていますから、最初からハンデがある製品ではあるのです。
ただザッとそういった口コミを見て感じるのはいずれもどちらかといえば「絶対評価」的な切り口になっている雰囲気があるところでしょうか。
3000円チョイで入手可能な骨伝導イヤフォン、というこの製品のポジションは実は他にはほとんどない特徴です。
また、他社の同じような形態の骨伝導イヤフォンに比べて音漏れが大きい、という指摘も多く見られました。この点は実利用の際には注意する必要がありますね。ただ、漏れる音の音質はカナル型やオープンエアタイプの通常のイヤフォンとは異なります。
高い音だけ漏れて「シャカシャカ」と耳障りな感じにはなりにくい、かもしれません。それでも大きなボリュームで音漏れをさせるのはマナー違反です。外で利用する際にはボリューム設定には注意しましょう。
ゲオ(GEO)骨伝導イヤホンを使ってみてのレビュー
著者が実際にゲオの骨伝導イヤフォンを使ってみての感想ですが、口コミ通り音質に関しては高い評価は出せないな、という感触を持ちました。AMラジオを聴くような雰囲気の音ですね。周波数で言うと上も下も出ていませんしクリアさももう一つ。
ただ、音のバランス自体はさほど悪くはなく、人間の声の帯域はへこんだりすることもなくしっかり聞えます。そのせいか映像コンテンツはほとんど違和感なく見られました。
音の広がり具合はなんとも不思議な感触です。音の空間の中心が脳みその芯になるのは通常のイヤフォン・ヘッドフォンと一緒ですが、不思議な包まれ感がありますね。骨伝導を使っている関係からイヤフォンほど左右のチャンネルの音の分離が完全ではないせいかもしれません。
音漏れはちょっとボリュームを上げると盛大に発生します。このため実際にこのイヤフォンで音を聞くときには、完全な骨伝導ではなく「骨伝導も使う」ネックスピーカー的な雰囲気になります。このおかげなのか、骨伝導用に音質チューンをしてないようですが、音楽を聴いても音質変化による不自然さはほとんどありませんでした。
高音質ではありませんがBGM的に聞き流すくらいなら音楽も問題ない感じです。聞き疲れはないですね。
絶対性能は確かに高くはないです。が、コスパは抜群と言ってもいいのがこの製品ではないでしょうか。