かゆいところに手が届く、かもしれないダイソーのマイクロHDMI変換コネクタの紹介!
100均でスマホとテレビをケーブルで繋ぎたい方は必見です。
HDMI端子はサイズ違いの3種類
100円ショップのダイソー、他のメーカーが手を付けない面白いジャンルの商品を開発してくれます。今回取り上げるマイクロHDMIコネクタ=>標準HDMIコネクタの変換コネクタもそんな商品。これがないと意外と困るシーンも出がちなものです。
規格上HDMI端子には3つのサイズが準備されています。
大きなサイズの標準HDMI、中間サイズのミニHDMI、そして小型機器で使うために作られたであろうマイクロHDMIの3つです。
マイクロHDMIコネクタは本当に小さく、マイクロUSBコネクタやUSB Type-Cコネクタとほとんど同じぐらいのサイズになっています。このためスマートフォンや小型タブレットなど、コネクタを設置するスペースが非常に限られたデバイスで使いやすい規格のコネクタになっています。
また、小型デジタルカメラなどもコネクタのサイズは結構問題になりがち。ですので今でも一定数マイクロHDMIコネクタを採用する製品があります。
基本TV側は標準HDMI
映像を映す側のテレビは今では基本、映像+音声の入出力はすべてHDMI端子で賄うようになりました。最新のHDMIの規格では4K解像度以上の高解像度の映像信号や、ハイレゾ相当の音声データもやりとり可能な規格が出来上がっています。
スマートフォンやタブレットなどの映像を出力するデバイスの側の端子がマイクロHDMIなどなのに対し、TV側は標準サイズのHDMI端子を採用しています。
Blu-rayプレイヤーやBlu-rayレコーダーなどのサイズが大きなAV機器もやはり標準サイズのHDMI端子を使っているので、TVと接続するためのケーブルは両側のコネクタとも標準サイズのものをお持ちのユーザーが多いのではないでしょうか。
困ったときの変換コネクタ
そんな環境で小型機器からの映像も大画面TVで見たいと言った時、片側がマイクロHDMIになっているケーブルを追加で購入するのもひとつの方法です。が、基本的にHDMIケーブルって結構いいお値段するのですよね。
HDMI規格準拠のケーブルはかなり高速でデジタル信号をやりとりすることになりますので、いい加減な品質だとまともに映像も音声も再生できなくなります。ある程度以上の伝送クオリティを確保するためにはどうしても価格が上がってしまうのです。
追加コストを抑えて小型機器とTVの接続を行なおうと思った時に便利なのが、今回ご紹介するような「変換コネクタ」になります。
両端とも標準サイズのHDMI端子になっているケーブルの片方に変換コネクタをかませることで、小型デバイスとTVの接続が出来るようになります。
実は著者の手元にはマイクロHDMI端子を採用したガジェットがありませんでしたのでちょっと変な接続にはなっているのですが、こんなイメージでTVと機材を繋ぎます。
使っているデジタル一眼レフの映像出力端子はミニHDMIだったので、もう一個変換コネクタをかませています。
このような形で、HDMIの映像出力端子を持っているガジェットと直接TVを接続して、大画面でいろいろな映像を楽しむことができます。
最新のTVなら非常に演色性が高い(=色の綺麗な)ディスプレイパネルが採用されている上に高精細ですから、デジカメで撮った写真もとてもキレイに再生することが出来ますよ。
出番は減っている、かも??
ただ、実はマイクロHDMIの出番は思ったほど多くはないかもしれません。
サイズ的に一番採用例が増えそうだったスマートフォンは、充電も有線でのデータのやりとりも映像出力もすべて、USB Type-Cコネクタ1個に集約する方向です。この規格は電源供給、データ通信、映像出力に加え、やろうと思えばアナログの音声信号まで流せるように規格が作られています。
また、ノートパソコンのサイズになるとよほど薄型の機種でない限り、標準サイズのHDMIやミニサイズのHDMI端子が十分に収ります。
また、デジタルカメラでもマイクロHDMIを使うケースは少ないようです。キヤノンなどは同社で一番小さなIXYシリーズでもミニHDMI端子を使っているはずです。
ただ、ソニーの家庭用のハンディーカムなどはマイクロHDMIを使っています。
こういった現状を逆に考えますと、使うケースが少ないマイクロHDMI端子を持つHDMIケーブルを別に購入するのはもったいない、とも言えるかもしれませんね。そういったときには、とても安上がりな変換コネクタの出番、といえるでしょう。