UQモバイルのくりこしプラン5Gについて!注意点は?

UQモバイルのくりこしプラン +5Gシリーズの注意点は?

家族割、長期利用者割引、シニア割引はない

UQモバイルではプラン内容の見直しからのサービス一新の際に、割引制度にも大幅に手が入ることになりました。一旦、割引制度も極めてシンプルなカタチに集約され、「自宅セット割」ひとつしか割引がない状況になっていたのです。

著者個人的には、携帯電話キャリアの契約の面倒さの一端は割引制度の数の多さ・複雑さにもあると感じています。けっしてプラン自体の中身だけの問題ではないのではないかと。

つい先日UQモバイルにもお子さんのいらっしゃる家族向けの割引制度が追加になりシンプルを極めたような割引制度は終わりましたが、今でも基本料金の割引は2つだけ。

その他、多くの携帯電話キャリアが必ずと言っていいほど持っている割引制度である、家族割、長期利用者向けの割引、シニア向けの割引制度がありません。

UQモバイルの家族ユーザー向け割引制度「UQ家族割」は2021年1月31日を持って受付が終了しています。(それ以前から使っているユーザーの継続利用はOK)

https://www.uqwimax.jp/mobile/kazokuwari/

また、シニア割(60歳以上)のほうも2021年2月28日で新規受付が終わっています。

こういった割引を期待しているユーザーはUQモバイルへの乗り換えの際には注意が必要です。

一応代替策としては、家族割には自宅セット割をうまく利用することによる回避が可能です。シニア割に関しては通話し放題オプションが大幅割引になる「シニア通話割」が避難先になり得るかもしれません。

長期契約者向けの割引制度については代替策はありませんので、契約の際にはこの点を織り込んでおきましょう。

くりこしシリーズ以外のプランからはデータ容量の引き継ぎがない

UQモバイルのプラン変更の際に、その他のプランからくりこしプラン +5Gシリーズへの乗り換えパターンでは、通信データ量のくりこし、引き継ぎは行なわれません。前のプランで使い残した通信データ量は無駄になります。

https://www.uqwimax.jp/mobile/plan/kurikoshi-5g/

前のプランのデータ量は使いきってから手続きを行なうなど、乗り換えタイミングにはちょっと注意をした方がいいかもしれませんね。

これに対し、くりこしプランシリーズ内でのプラン変更の場合には残りデータ量はきちんと繰り越されます。データ量が大きなプランから小さなプランへの乗り換えでも、残っている全データ量をきちんと乗り換え後のプランに持って行けるようです。無駄のないありがたい仕組みですね。

低速モードに「バースト転送」がない?

格安SIMサービスの一部では月々の通信データ量、パケットを消費しない低速モード(=節約モード)に自由に切り替えて使えるようになっています。もちろん通信速度はかなり低い速度に抑えられてしまい、完全にストレスフリーな使い心地は望むまでもありません。

ですが、そんな状態でも使用感を少しでも良くする工夫として取り入れられているのが「バースト転送」機能です。通信開始の最初の何十kB分かだけは、速度の規制を行なわない状態で一気にデータ転送を行えるものです。

これにより主にHTMLで記述されているWebサイトなどの使い勝手がググッと良くなる可能性があります。

UQモバイルの従来のプランでは低速モード選択時にこのバースト転送が有効化されていたようです。が、くりこしプラン +5Gシリーズでは、残念ながらこの機能は省かれている(停止されている)模様です。

くりこしプランM +5GとくりこしプランL +5Gでは低速モード時の通信速度の上限は1Mbpsに設定されていて、大手キャリアの速度規制時の通信速度128kbpsなどよりずっと高い実用性が実現されています。YouTubeの動画も標準画質なら何とか見られる程度の速度のはずです。

これにバースト転送が組み合わされれば一般的なニュースサイトの閲覧程度ならかなりの使い勝手が期待できたのですが、残念ながら今のくりこしプラン +5Gシリーズではそれは実現されていません。ちょっと残念ですね。

特に低速モードの速度が300kbpsに抑制されるくりこしプランS +5Gのほうではバースト転送の効果は非常に大きくなる可能性があります。復活を期待したい機能です。

ただそれでも文字中心のやりとりならば、くりこしプラン +5Gシリーズの低速モードはある程度の実用性があることには間違いはありません。

au Payの残高チャージに制限がつくことがある

UQモバイルのプランの契約者はau Payへの残高チャージの際の金額に制限がつくことがあるようです。公式サイトなどには「5,000円」が上限との表記があります。

ただその記載と一緒にユーザーの与信情報次第で金額の上限が変わるように読める但し書きもついているため、実際にそれぞれのユーザーがどれだけの限度額の設定となるのかは使ってみるまで分らない部分を残します。

また、au PayやUQモバイルの利用を続けていくうちに金額の上限も変化する可能性があります。

この辺りは実際に使って確認するなど、au Payのプリペイド機能を利用するユーザーはちょっと頭の隅に置いておいた方が良いでしょう。

直近3日間の通信データ量で速度規制の可能性あり

くりこしプランだけのお話ではありませんが、UQモバイルのプランでは直近3日間の通信データ量が非常に多くなった際には速度規制がかかる可能性があります。最近は大手キャリアの5G対応プランではこのタイプの規制がなくなる傾向ですが、少なくとも現時点のUQモバイルは違います。

https://www.uqwimax.jp/mobile/support/faq/pages/000001287/

規制時の最大通信速度はくりこしプランS +5Gでは300kbps、くりこしプランM +5G、くりこしプランL +5Gでは1Mbpsになります。つまりは節約モード=低速モード時の上限と同じということですね。

データの利用パターンに大きなバラツキがあるユーザーはちょっと気をつけておきましょう。